著者:ゲンバ侍|建設業界人事歴12年・累計採用500名以上
「足場屋って実際に毎日どんな仕事をするの?」
入社前にこれを知っておくかどうかで、続けられるかどうかが大きく変わります。採用担当として500人以上を採用してきた経験から、足場屋の一日をリアルに公開します。
足場屋の一日のスケジュール【標準的な例】
5:30 起床・準備
6:30 会社または現場に集合
7:00 朝礼・安全確認・作業開始
10:00 休憩(10〜15分)
12:00 昼休憩(45〜60分)
15:00 休憩(10〜15分)
16:30 作業終了・片付け・清掃
17:00 解散または会社に戻る
現場によってスケジュールは多少前後しますが、おおむねこの流れです。朝が早く、夕方には終わるのが足場屋の基本スタイルです。
時間帯ごとの仕事内容【詳細解説】
朝の集合・朝礼(6:30〜7:00)
まず集合場所へ向かいます。会社に集まってから現場へ移動するパターンと、現場に直接集合するパターンがあります。
朝礼では以下を確認します:
- 当日の作業内容と担当の確認
- 安全事項の共有(危険箇所・天候・体調確認)
- 工具・資材の準備チェック
ここで「体調が悪い」「気になることがある」を言いやすい雰囲気があるかどうかが、良い会社かどうかの判断基準の一つです。
午前の作業(7:00〜12:00)
足場の実際の作業です。主な内容はこちら:
組立て作業の場合:
- 資材の搬入・仕分け
- 土台となる部材(ジャッキベース・支柱)の設置
- 手すり・踏板の取り付け
- 安全ネットの設置
解体作業の場合:
- 安全確認後、上から順番に解体
- 資材の搬出・清掃
- 部材の点検・整理
午前中は体が動く時間帯なので、重要な作業はここに集中します。
昼休憩(12:00〜13:00)
現場内や近くの場所で昼食をとります。お弁当持参が多いです。
この時間は職人同士のコミュニケーションの場でもあります。先輩から現場の知識を聞いたり、次の現場の話をしたりする。仕事の「裏側」を学べる大事な時間です。
午後の作業(13:00〜16:30)
午後も作業が続きます。午前中の続きを進めるパターンと、別の現場に移動するパターンがあります。
複数の現場を掛け持ちする日も珍しくありません。「午前は解体、午後は別現場で組立て」というケースもあります。
午後は疲れが出てくる時間帯なので、安全への注意が特に重要です。まともな会社は午後の安全確認を徹底しています。
終業・片付け(16:30〜17:00)
作業終了後は片付けと清掃です。
- 使用した工具の点検・収納
- 現場周辺の清掃
- 翌日の作業準備・資材の確認
- 職長への報告
「片付けまでが仕事」という意識があるかどうかが、職人としての成長に直結します。
見習いの一日【最初の半年はこんな感じ】
入社したばかりの見習い期間は、先輩のサポート役がメインです。
見習いがやること:
- 資材の運搬・仕分け
- 先輩の作業の補助(手元作業)
- 工具の準備・片付け
- 現場の清掃
最初は「なんで俺ばかり運搬ばかりなんだ」と感じることもあります。でもこの期間に現場のルール・安全の基本・チームの動き方を身体で覚えることが、後のスキルアップに直結します。
早く一人前になる人の特徴:
- 先輩の動きをよく観察している
- 休憩中に「これはどういう意味ですか?」と質問できる
- 言われる前に次の準備をしている
天候による仕事への影響
足場工事は屋外作業なので、天候の影響を直接受けます。
雨の日: 高所での作業は滑落リスクが高まるため、雨天時は現場が中止になることがほとんどです。日給月給制の場合、この日の収入はゼロになります。
ただし会社によっては、雨天時に以下の対応をしてくれます:
- 資材の整理・点検作業を内業として割り当て
- 安全教育・資格取得の勉強時間に充てる
- 固定給として日給を保証
雨天保証の有無は会社選びで必ず確認すべきポイントです。
夏の暑い日: 熱中症のリスクが高まります。水分補給・塩分補給・こまめな休憩が必須。良い会社は現場での熱中症対策を徹底しています。
冬の寒い日: 手がかじかんで細かい作業がしにくくなります。防寒具の準備と体を温めながら作業する工夫が必要です。
足場屋の仕事で「きつい」と感じる場面
正直に話します。こういう場面はきついです。
①連続した重量物の運搬 足場の部材は一本10〜20kg程度のものが多く、これを何本も運びます。慣れるまでは腰や肩に負担がかかります。
②猛暑の高所作業 夏の屋根付近での作業は、地上より温度が5〜10℃高くなることがあります。こまめな水分補給と休憩が欠かせません。
③複数現場の移動 一日に複数の現場を回る日は、移動時間がかかり体力的に消耗します。
④職人の縦社会 新人のうちは怒られることもあります。怒り方がきつい先輩もいます。ここは会社によって大きく違うので、入社前に職場の雰囲気を確認することをおすすめします。
足場屋の仕事で「やりがい」を感じる場面
きつい部分だけでなく、続けている人が共通して言うやりがいもあります。
①現場が完成した瞬間の達成感 「今日の足場、きれいに組み上がったな」という達成感は、デスクワークでは味わえないものです。形として残る仕事の醍醐味です。
②技術が上がっていくのが分かる 半年・1年と続けると、最初はできなかった作業がスムーズにできるようになります。成長が目に見えてわかる仕事です。
③稼げるようになっていく実感 日給が上がる瞬間は分かりやすく嬉しい。「技術が上がる=給与が上がる」という直結した関係があります。
④職人同士の仲間意識 現場で一緒に汗をかいた仲間との絆は強いです。仕事終わりに一緒に飯を食べる文化が残っている現場も多く、人間関係の濃さが魅力という人も多いです。
まとめ:足場屋の一日は「早起き・体力・チームワーク」が基本
- 朝6〜7時集合、夕方17時前後には終わる
- 見習い期間は運搬・補助がメイン
- 天候に左右されるのが最大のデメリット
- 夏の暑さ・重量物の運搬はきつい
- 形として残る仕事の達成感・技術の成長が続けられる理由
足場屋の一日のイメージが少しでもつかめたなら、次は実際に求人を見てみてください。会社によって労働環境は全然違います。
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よくある質問
Q. 直行直帰はできますか? A. 現場に直接集合・直接解散の「直行直帰」に対応している会社も多いです。求人票や面接時に確認してください。
Q. 残業はどのくらいありますか? A. 現場の進捗によりますが、足場工事は比較的定時上がりに近いことが多いです。大工や内装職人と比べると残業は少ない傾向があります。
Q. 土日は休めますか? A. 会社によります。完全週休2日の会社もあれば、土曜日は現場が入ることもあります。求人票の休日欄を必ず確認してください。
Q. 昼食は自分で用意しますか? A. お弁当持参が多いですが、現場近くのコンビニで買う人も多いです。会社によっては弁当支給や食事手当がある場合もあります。
著者プロフィール
ゲンバ侍
建設業界の人事担当として12年。足場・鳶・塗装・土木など複数職種で累計500名以上の採用に関わる。「採用する側が正直に書けば、ミスマッチは減る」という信念でこのブログを運営。現在も現役で建設会社に勤務。



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